2014年4月18日
【Audio】部屋の音の響きは?
部屋の響きについて ①
部屋の固有の響きというフィルターを通して音を聴いている?
ということをご存知ですか?
同じオーディオ機器であるにも関わらず、設置される部屋によって音が(特性的にも聴感的にも)大きく異なることは、誰しも経験しております。
・部屋はそれぞれの形に応じた固有の響きをもっています(低音)。
・部屋には表面構造の違い(吸音)によって響きの残り具合・響きの長さが異なります。(主に中高音)
・スピーカーからの再生音を聴くということは①と②の影響を受けた音を聴取していることになります。
部屋の響きについて ②
ブーミング現象 ~低音の定在波のコントロール
「部屋」という閉鎖空間は音の共鳴体です。
音のエネルギーが消滅しにくい空間(防音空間)では、低音域における共鳴振動が顕在化しやすくなります。
それが、厳然として部屋の性格を決定づけているのです。
(トンネルや体育館の響きといったらわかりやすいかもしれません)
共鳴振動分布形態が部屋の性格を決定づけていて、それの分布形態を上手にコントロールするということが設計最大のポイントです。
それではどうするのかというと、必然的に発生する複数の定在波を上手にコントロールする、ということしかありません。
具体的には、下図のような部屋の間口、奥行き、天井高の各々の寸法比を検討し、振動モードの分散・均一化を計ります。
※吸音体や拡散体の導入ではほとんど解決できないのが現実です。
どのような寸法比-プロポーション-が良いか
「黄金分割比がよい・・・」「○○○が良い」と諸説あるのですが、仮に理想的な黄金比率があるにしても、それに合わせた部屋の確保や設計ができないのが現実です。
当社においては、50年以上も前に発表された加銅鉄平氏による寸法比を基本的に採用させていただいており、過去35年における1000例以上の小容積空間の設計例があります。
その多くは楽器演奏用の部屋ではありますが、聴感的印象としては、ダブつきのない極めて素直でスッキリした響きが得られており、カーテンなどの「吸音材による響きの多い、少ない」を超越した基本的性格の良さを実感する部屋となり、同時に楽器演奏者の立場からも例外なく好評を得ております。
壁などの平面をなくせば良いのではないか?
定在波というのは、平行面の間に発生する現象ではありません。
ですから、平行面をなくしたからといって、定在波がなくなるわけではありません。したがって、発生周波数の分布のしかたが変化するに過ぎなく、かえって定在波が顕在化し、集中化するということもありえますので、斜め壁を安易に採用すべきではありません。
またそのような成功例のまともな報告例はないようです。
一見もっともそうな考え方ですが、迷信の類といってもよく、音楽の世界にはこの種の迷信が罪もなく(?)存在しているということに注意する必要があります。
部屋の響きについて ③
中高音の響きの長さ
響きの長さは残響時間○○秒と表現しますが、部屋の大きさによって変化しますので、実用的には「平均吸音率」が設計の指標になります。
部屋に持ち込まれる家具什器などの生活用品は、ある程度の吸音性があるため適度な響きになる場合が多いので、建築的吸音工事は最小限で良いでしょう。
音楽を聞く空間としての最適平均吸音率
日常生活の響きと同じであれば良い(音楽は日常の生活空間から生まれているので)と言えますが、
アコースティック楽器主体のクラシック音楽など
0.15<
<0.2・・・やや響きが長め
ジャズ・ロック・ポップス音楽など
0.2<
<0.35・・・響きが短め
が良いと言われています
部屋の響きについて ④
吸音配置について
残響時間(平均吸音率)が同じでも再生音の聞こえ方は様々に変化します。
一般的にはスピーカー側(スピーカー背面)に吸音があるのが、音像、定位などの点でステレオ感が良いようです。
※手を叩いて高音の共鳴現象(フラッターエコー)を問題視しますが、実用上はほとんど気にしなくてもよいです。(現実に聴けばわかる)
部屋の響きについて ⑤
内装材について-音色の変化
内装というのは、表面材と下地材(下地構造)で構成されます。






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