大開口でつながるリビングでくつろぎながら良質の音楽を
I邸リスニングルーム・ピアノ室
主役はG.T.サウンド製の大型ホーンスピーカー。
このスピーカーとの出会いがリスニングルームを備えた家を新築するきっかけになったと言っても過言ではありません。 また、一人で大音量でオーディオを堪能したい、でもリビングで家族や友人とくつろぎながら一緒に音楽を楽しみたい、そんな相反する要望を満足するリスニングルームを実現しました。
電源対策を行い、素材を吟味した内装が自然な音響空間を創り出しています。 さらに、リスニングルームに隣接してピアノ室も備えています。
1. 大型ホーンシステムを十分堪能できる専用室
2インチドライバーと大型ホーンに40cmウーファーを組み合わせた G.T.サウンド製の 大型ホーンシステム。オーナーの思い入れは強く、 このスピーカーを置く部屋を造るために自宅新築に踏み切ったとのこと。
リスニングルームはこの重量級のスピーカーを十分駆動できる 音響スペック、遮音スペックを満足すべく設計することが第一に求められました。
遮音性能は窓の外でD’-60を確保。深夜の大音量再生にも対応します。
音響面では、部屋の寸法比率を検討して定在波の顕在化を制御し、反射・吸音特性の良い建材で内装を仕上げました。
さらに、オーディオ専用分電盤からステップダウントランス 2個を経由してCV14の極太電線による専用回路を引き、ホスピタルグレードコンセントの採用など、電源対策も行いました。
2. リビングと一体空間として創出。ピアノ室はセパレート化
リスニングルームは自分だけの特別な部屋ではなく、時にはリビングと一体化させて、家族や友人とも一緒に音楽を楽しめるように考えました。
それをこのリスニングルーム最大の特徴である大開口フォールディングドア(折戸)により実現しています。
幅約3.7m × 高さ約2.2mの米松無垢材を使用した特注品です。
じっくりとオーディオと対峙するときは扉を閉めて、リビングでくつろぎながら聴くときは全開にします。
リビングは上部が吹き抜けになっていて 広々とした空間に心地よい音楽が満たされます。
オーナーのお嬢様が弾くピアノ室をリスニングルームに隣接して設計しました。
二重のガラス引き分け戸で仕切られ、独立した部屋としても成立します。
一方、パティオ(中庭)に面してテラスドアが設けられ、ピアノ教室の生徒さんがリビングを通らずに直接アクセスできるようになっています。
3. イタヤ楓製エンクロージュアに調和する木質感重視のインテリア
この部屋の主役であるG.T.サウンド製スピーカー。
どっしりとした存在感はインテリアにおいて無視できないどころか、このスピーカーがまずあって、空間デザインはそれに合わせる形で進めました。
床はチーク無垢フローリング、壁は正面にレッドシダーの羽目板張り、そのほかの面は漆喰で仕上げています。
栗材の一枚板で造った飾り棚、間接照明を仕込んだ化粧梁など、遊び心のある設えも盛り込みました。
4. 移動可能な市販オーディオラックと融合する造り付け収納棚
リスニングルームの右側面は壁全面に造り付けた収納棚。
オーディオ機器の入れ替えや自由なレイアウトを考慮した移動可能な市販ラックを取り囲むような門型の構えで、大量に所有するアナログレコード、CD、音楽誌、オーディオ関係の書籍がぎっしりと詰め込まれました。
所有しているメディアの量、今後増える量も想定して、それぞれのサイズに合わせて設計しており、部屋のインテリアを損ねることなく、ピッタリ納まっています。
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