賃貸マンションでDAWスタジオ
SONISTA STUDIO
オリコンチャートを賑わす曲を提供し続けるクリエイター集団SONISTA。
事務所移転に伴い、人が集まりコラボレーションできるスタジオを計画しました。
非常にシンプルな機材システムで、プリプロの制作がメインですが、それがそのまま最終的な製品になることもあるそうです。
内装は濃い壁紙を用いていますが、閉塞感は感じられず、落ち着いた雰囲気を与えます。
SONISTA WEBSITE
雑誌”Sound & Recording 2009.6″に掲載されました。
賃貸マンションにスタジオを
SONISTAのスタジオは賃貸マンションに計画をしました。マンションにスタジオを作る場合、隣接住民に迷惑をかけないことが大前提となります。
SONISTAのようなプロジェクトスタジオにおいては、モニター音の最大音圧レベルをMAX90デシベルとすると、遮音性能はD-65は必要になります。
今回の計画では直下の部屋において、D-65の性能を確認しましたため、問題なく使えるスタジオとなりました。
Control.Room 遮音天井高=2,160mm
Rec.Booth 天井高=2,100mm
響きを抑える吸音パネルは、スピーカーの背面にのみ配置しています。
小容積空間においてよく耳にする低音の暴れは、部屋の間口、奥行き、天井高の寸法比を 適正にすることで定在波を分散させ、その顕在化を避けています。
これにより、クセのない”自然な響き”が得られます。モニター音に関しても、元が6帖弱と いう部屋の狭さを感じさせない音の広がり感、奥行き感が感じられる空間となりました。
約2帖の物入をボーカル録りをメインとする簡易的なRec.Boothにしました。
Control.Roomとの間に縦長の窓を入れることで、Control.Roomとの繋がりを持たせ、閉鎖的な印象になるのを避けています。
小さなスタジオにたくさんの工夫
SONISTAのスタジオは、決して広くないスペースを最大限に利用して多くの機能を付帯させています。
ガラスのディスプレイ棚
壁の厚みを利用して、SONISTAの作品を並べるガラス棚を設けました。
この壁は他にも、給排気のダクト経路として利用しており、写真左下の縦長のスリットは、給排気の吸込口になります。
一石二鳥を狙ったデザインで、ご好評をいただいております。
採光
Before
所帯じみた引き違い窓でしたが・・・
After
ガラスブロックで自然光を取り入れました。
閉塞感をなくす演出として一役買っています。
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