ドラム・ギタースタジオ

新築・離れのプライベートスタジオ

保田鮎太・The Seventh Direction Studio

古くから住んでいる首都圏郊外の広い敷地の庭先に、念願のパーソナルスタジオをつくる! 夜間の使用も多いので、家族への配慮もあり独立した離れスタジオになりました。

1:新築して離れスタジオをつくる・建物躯体段階から設計を始めることのメリット

 

広い敷地、別棟離れスタジオの配置

studio_reh_case01_img02東京近郊の敷地条件の良いことを利用して、離れのスタジオを造ることになりました。
近隣住宅に対する防音工事はもちろんですが、夜間使用が多いスタジオは家族に対する防音も必要になるため、「別棟」にすることが決定的に有効になります。
 
※住宅内スタジオの場合、どんなに防音工事の設計仕様を頑張っても、他の居室へはD-65の防音性能しか得られません。
(木造住宅内でD-65性能というのは、超高難度の防音工事ですが・・・)ピアノ室レベルの話であれば問題ないのですが、ドラム音やバンド音の場合は、就寝しようとする家族にとっては気になるレベルの可能性があるのです。

 

建物全体の設計施工メリット

studio_reh_case01_img03この規模のスタジオの場合は、建物ごとスタジオを設計施工することのメリットは非常に大きいです。
そのメリットとは
・全体設計が、スタジオゾーンを含めて有機的で合理的な関連性をもってできる。高性能とローコストへの近道。
したがって、クライアントの思いが素直に実現しやすい。
・天井が高く、広いスタジオにできる。
スタジオの形が、音響上理想的な形状に設計できる。
建物もスタジオも同じ業者が同時施工するため、工期が早くコストが抑えられる。などが挙げられます。木造でありながら天井高を4m近く確保し、かつ高い遮音性能が得られるように設計するのもスタジオ専用建築だからこそできることと言えます。

 

2:深夜でも叩ける防音性能・D’-75性能

 

住宅地への遮音性能はD’-70~D’-75が必要

studio_reh_case01_img05外壁から1m地点でD’-75の性能ですから、深夜でもドラム音は自由に出せます。
スタジオは完全二重浮構造になっています。
床はコンクリートの浮床。壁は厚さ25cmの防振独立壁をプラス。天井は乾式二重の防振吊構造。

 

静かすぎる住宅地

studio_reh_case01_img04広い敷地といっても周囲には他人の家や身内の家、自宅母屋があります。
夜はすごく静かになります。この敷地は、都内密集地型ではありませんが、夜間が静かすぎる状態になることを考慮してこのような防音性能に設定しました。

 

敷地条件のよい面はあえて窓をつけました

studio_reh_case01_img06車庫側には、あえてFIX窓を取り入れて採光をしています。
窓面は壁面より防音性能が1ランク落ちますが(D’-70)、実用上はノープロブレム!

 

3:実感!音が良いということはこういうことなのか!

 

建物全体の設計・施工による自由設計

studio_reh_case01_img07全体設計・施工だから可能になったこの広さ(19.4帖)と天井高(3.9m)。(防音工事によって3.3帖狭くなり、実質16.1帖になります)
もちろん部屋の形は、ゴールデンプロポーション(当社推奨)。
重い天井と重くて成の高い壁の耐震性を高めるため、大黒柱(?)となる十字の梁があります。
構造体でありつつ大空間のデザインポイントにもなるようにしました。

 

スタジオオーナーの実感

studio_reh_case01_img08実際にスタジオを使ってみて最初に感じたのは、「響きが良いというのはこういうことなのか!」ということ。
特に低音が豊かに鳴るようになり、
「今までの音漏れする部屋や吸音過多のリハスタなどでは失われていた、本来このドラムが持っている音はこうなんだろうな」
と自然に思えるような気持ちの良い音がします。
 
また、「大きな音がうるさくない」 ということにも驚きました。
以前の部屋でドラムを妻に聴かせると、「バス・ドラムは心臓に痛いし、スネアは耳に痛い」…とのことだったのですが、
「ここでは気持ちよく聴ける」といってくれています。

 

遊びに来たご友人の感想

音大のドラム科で学んでいた耳の良い友人が遊びにきてくれた時のことでした。
さすがだなと思ったのは、スタジオに入って会話し始めた直後に、
 
「うわ!すごい響きますね、ここ!」
と言って声を出したり手を叩いたりして響きを確認し、
「スタジオっていうからもっとデッドだと思ってました」
と言うなりセットをひとしきり叩いて、
「こんなに響くのに高音が全然キツくないし、音が大きいのに耳にやさしいのがスゴイですね!音がよく聴こえるからすごい叩きやすい!」
と言い、 予備知識無しでも正確にスタジオの本質を感じ取ってしまったことです。
 
しかし、本当に来てくれるみんながみんな口を揃えて音が良いと言ってくれるのがスゴイですよね。
スタジオが家にあるという事実だけで驚いて終わってくれても良さそうなものを(笑)、コントロールルームのオーディオ的な良さは分かりやすいとは思います が、ドラムを今までまともに聴いたことが無いような人までその音を良いと思えるというのは、スタジオのもつ響きが音楽的であるからなのだろうと毎回思い知 らされます。

 

楽器専用棚をつくりました

studio_reh_case01_img09 楽器の音色には人一倍のこだわりをお持ちのスタジオーナー。
もともとたくさんの楽器をお持ちでしたが、スタジオが出来てその音の良さから購買意欲が更に高まってしまい、楽器が増え続けているそうです。
余裕をもって作った楽器棚でしたが、早くもいっぱいになってしまいそうです!

 

4:DAW-STUDIOを併設 = 録音編集にもチャレンジ

comming soon…

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