ドラム・ギタースタジオ

バンドメンバーが集まって練習が出来る新築プライベートスタジオ

中村邸プライベートスタジオ

当初、中村さんは木造住宅ということでベースやドラムなどの防音も十分に可能か、また予算内に納まるかどうかを心配されていましたが、 当社の長年培ってきたノウハウと新しいアイディアにより予算内で RC造並みの高い遮音性能を確保しました。

nakamura (1)木造住宅におけるスタジオの遮音性能は、十数年前は D’-65前後の性能が保証値で、最近では D’-70位まで性能は向上していました。しかし、中村さん宅ではバンド演奏に加え、屋外用PA設備も使用するため、更に性能向上を目指しました。住宅メーカーとの密な打合せはもちろん、窓を廃止したり、特殊な遮音構造や新たに設計した給排気消音設備などを取り入れて、 D’-80に迫る業務用スタジオ並みの非常に高い遮音性能を得ることが出来ました。

工事費 485万円    スタジオ広さ 約9帖
壁厚 住宅本体外壁    160mm(一般的な壁厚です)
浮遮音壁(空気層含む)    200~300mm
住宅メーカー    株式会社 桧家住宅 担当 大間さん

 

1.木造でもRC造並みの高い遮音性能を確保

 

nteizu地下にスタジオを作る計画を立てていた中村さんですが、予算が大幅にオーバーするため、スタジオをあきらめかけていたそうです。何とかしたいと色々と探している中で、ホームページで当社を見つけて問い合わせを頂き、1階にスタジオを作ることで計画を進めることとなりました。住宅メーカー(株式会社 桧家住宅)とのコラボレーションにより、バンド演奏が可能な十分な広さと高い遮音性能を確保しながら、予算に納まるように価格を抑えることが出来ました。(工事費 485万円)

nakamura (4)
木造住宅ということでベースやドラムなどの防音も十分に可能か心配されていましたが、遮音層に工夫を加えて結果として外壁1m地点でD’-80近い非常に高い遮音性能を確保できました。
完成後、実際に屋外ライブで使用しているPA設備より音楽を再生して音の漏れ具合を体感したところ、外壁近くでもほとんど聞こえないレベルでした。
ギター担当の中村さんですが、ドラムやベースの練習も始めたそうです。
平日も時間をあまり気にせずに練習が出来ると喜ばれています。

 

2.自然な響きを確保する部屋のプロポーション

 nakamura (6)1階に設けたスタジオは、音響的に最適な部屋のプロポーションとするために、間口、奥行き、天井高さの検討を行いました。
これは、定在波が顕在化して音(特に低域)に癖が出るのを出来るだけ避けるためです。このため、小さな部屋に特有のこもった感じがせず、低音の響きも癖が無くスッキリしています。

 

3.響きを整える吸音パネル

nakamura (7)壁面には、背後の空気層に変化を持たせるなどして、低域から高域までバランスよく吸音して、バンド演奏に最適となるように響きを整えています。
吸音パネル上下にまわした木製化粧縁は、吸音パネルの保護および楽器を吊るして保管する際の受け材として利用できます。

 

4.こだわりのスチール製防音ドア

nakamura (8)中村さんのこだわりで、出入り口はスチール製防音ドアの二重ドアとしました。
よく使用していた練習スタジオのスチール製防音ドアを見て、自宅にスタジオを作る時には絶対にスチール製防音ドアを使うと心に決めていたそうです。
このためD-65という高い遮音性能が得られており、リビングなど他の居室にいてもバンド練習の音が気になることはありません。

 

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