ドラム・ギタースタジオ

築30年木造住宅・和室続き間を耐震補強したドラムスタジオ

ピアノ講師の奥様のほか、ドラム講師の息子さん、自身もギターを演奏される旦那さんという音楽一家の石川さん。 築30年の木造住宅の一階を、大胆に間取りを変更する大リフォームプロジェクトを計画しました。

 

既存住宅大リフォーム+増築

studio_reh_case04_img011)1階居住面積のほぼ半分(和室2室)を間取変更してドラムバンドスタジオ
2)庭の西半分にピアノレッスンルームを増築、あわせてスタジオ・ピアノレッスンルーム専用の玄関待合コーナー
3)駐車スペースを大幅に整備
 
遮音性能について
1:ドラムバンドスタジオは、旧和室2部屋を一部屋にしています。 隣地に対して「D’-73」性能
2:ピアノスタジオは庭に増築、合わせて両スタジオ用の専用玄関を構成しています。 外に対して「D’-55」性能
3:ドラムスタジオとピアノスタジオ間の遮音は、性格の違う用途のため中間にある旧広縁サンルーム部分にコントロールルームを配置し、遮音性能の最大化を計りました。 「D-88」性能で同時使用に全く支障がありません。
4:バンドスタジオはリビングと隣り合わせ!貸し出しスタジオでもあることから、ここも遮音重要ポイント。「D-67」性能はマンションの防音室並みの性能を確保しました。

 

隣家と近接

studio_reh_case04_img02西側の隣家とは密接、北側の住宅にも近接。
道路よりピアノルームを見た写真。スタジオはピアノルームの奥にあります。

 

Before  空間大改造・耐震補強

studio_reh_case04_img03和室8帖+床の間・押入2帖=10帖
和室6帖+押入1.5帖=7.5帖
を一部屋の大空間にすることから設計を始めました。
構造的に重要な柱を一本だけ残し、他の3本を撤去。
 
同時に、大掛かりな梁の補強、および家全体の構造バランスを見据えた耐震壁の増設と既存壁の補強を行いました。

 

After  17.5帖⇒14.5帖

studio_reh_case04_img04完成から二ヶ月後に東日本大震災に見舞われましたが、防音性能を含めてまったくの無傷。構造補強がうまくいっていることが証明されました。
夜間も使えるドラムスタジオということで既存の窓はすべて無くして、コンクリートの浮床を含む完全二重構造の防音設計になったのは必然。
肝心の浮壁は湿式工法で隣家面30cmプラスの防音壁となり、17.5帖が14.5帖の広さになりました。

 

ナチュラルな分離の良い響き

studio_reh_case04_img05ドラムレッスンはもちろんのこと、木造戸建住宅でありながら大所帯のバンド演奏も可能なスタジオとなりました。
音の響きもデッド過ぎず、”ナチュラル”な響きがよく伝わってくるので、ドラム練習の質も向上したとのこと。
音の分離も良く、バンド演奏にも非常に適しています。

 

マルチパーパススタジオ

studio_reh_case04_img06ドラムレッスンスタジオ、バンドスタジオとして使用するのに加えて、セッションレコーディングにも使えたり、大型ミラーがあるのでリハーサルスタジオに使えます。
また子供用のリトミックダンススタジオにも使っています。

 

ピアノレッスンルームとの間にDAWスタジオ

studio_reh_case04_img07スタジオは3帖のコンパクトコントロールルームを併設介在させることによって(一階家屋の広縁部分で柱構造を生かさなくてはならない)、ピアノルームとの遮音性能を合理的に確保しています。

 

専用玄関・トップライトの明るいホール

studio_reh_case04_img08スタジオ専用の玄関を新たに設けました。
ホールに設けられた天窓からは陽射しが差し込み、ホールは通路部分でありながら明るく開放的な印象を与えています。
住宅からスタジオへのアクセススペースでもあり、動線上の家全体のポイントにもなっています。

 

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