二部屋を一室にしたピアノ室兼子供室
ピアノ室 T邸
ピアノを弾かれるのは中学2年生のお嬢さん。 コンクールに参加されるなど熱心にピアノに取り組む一方、学校との両立に忙しい毎日。練習時間も長くなってきたので、ご近所に気兼ねなく弾けるピアノ室を作ることに。
- 雑誌「ショパン」2010/3月号掲載
「突撃レポート!あなたの防音対策みせてください」
1. ご近所に気兼ねなく弾ける遮音性能
Tさんが今回防音工事に踏み切った一番の目的は、中学生になり、音量も大きくなり練習時間も長くなってきたので、常々気になっていたご近所に対して気兼ねなくピアノが弾けるピアノ室を作ること。
当社では通常マンションの近隣住戸に対して、D-65等級以上という遮音性能を保証していますが、今回は直上階で測定した結果、D-73という結果が得られました。
工事完成後にお母様がご近所さんに聞いてみたところ、ほとんど聞こえなくなったとのこと。
「このお部屋ができたおかげで遅くまで寝ないで練習するようになり、寝る時間が少なくなってしまったのが心配なんて贅沢な悩みができました(笑)」と語るお母さん。
2.いろんな場面で使えるピアノ室兼子供室
もともと二部屋だった洋室を一つのピアノ室にしたため、約12畳という広いピアノ室になりました。
ピアノ室という機能だけではなく、お嬢さんの成長に合わせて 自分のお部屋として楽しんで使えるような空間になるように、とにかく色々な使い 方ができるように考えました。
大きな特徴としては、お部屋全体を大きく2つに分けて、寝るスペースと練習スペースとにしています。 お友達が来た時などはそれぞれのスペースをカーテンで仕切れるように計画しています。
練習スペースは、今後伴奏合わせやアンサンブルの練習などができるように、ドアの位置を既存よりも廊下側に出して練習スペースをできるだけ広く取れるようにしました。
また、机の巾も約3mとたっぷりありますので資料を拡げて勉強するにも充分な大きさです。
寝るスペースにはベッドとその横には動線を考えてクローゼットを配置しました。
3.使い勝手を考えた特注の壁一面の机&収納棚
一概に楽譜と言っても演奏される楽器や種類などによっても様々な大きさや厚さの楽譜があり、一般書籍よりも少し大きめのピアノ譜や薄いピースの楽譜を上手に収納できなくて不便を感じている方も多いと思います。
弊社では楽譜の種類や量などをヒアリングし、ときには机やカウンターと組み合わせて特注の楽譜棚を設計しています。
マンションの場合は特にもともとあったクローゼットや収納をなくしてしまうと、収納スペースが極端に少なくなってしまうため、できるだけ収納スペースは残すようにしています。Tさんの場合は、机と楽譜だけでなく学校の教科書や文庫本、CDなども収納できるように設計しています。
また、長い机の一部では、麻優さんがもう少し大きくなったらドレッサーとしても活用できるのではと考えています。当社特注のクローゼットは幅約2m。天井までたっぷりありますので普段のお洋服からステージ用のドレスまで収納することができます。
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