アナログ(AMS Neve 88R)とデジタル(Pro tools ICON D-Command)の最新鋭機器を導入した本格的レコーディングスタジオ
MCJ Recording Studio(千葉県市川市)
1.Rec.StudioでのリハーサルとControlRoomでのMix作業の同時使用に耐えられるような遮音性能としたい。
Rec.StudioとControlRoom間はアイコンタクト用のガラス大開口があるにもかかわらずD-85という高い遮音性能がえられました。リハーサル時の演奏音が全く聞こえないというわけではありませんが、わずかに低音成分が聞えるのみでMixその他の作業にはほぼ支障がない性能と言えるでしょう。
2.Rec.Studioの室内音響はリハーサル時はタイトにレコーディング時はルームアコースティックを得られるような仕様としたい。
Rec.Studioの壁1面に開閉式の吸音層をもうけ、閉じた状態で反射板、開けた状態で全音域の吸音層としました。残響時間は500Hzで全開、半開、全閉でそれぞれ0.36sec、0.34sec、0.31secという変化がみられました。
3.内装デザインのイメージはNYのマンハッタンセンタースタジオに近いものとしたい。
床材は硬度が高く見た目にも高級感のあるシタンの無垢材を用いて、吸音面以外の反射面にはスタッコ調の塗り壁や割り石のスタックタイルを使いました。全体的にはラフな素材を使いつつも品格のある仕上がりになったと思います。
4.ControlRoomの室内音響は若干のルームアコースティックを残しつつ他の日本の商業ベースのレコーディングスタジオと比較して大きく違和感のないある程度タイトな音響状態としたい。
ControlRoomは前項に述べたように自然素材を用いたルームアコースティックを得ながらも吸音層もある程度とり、結果として残響時間が500Hzで0.26sec、平均吸音率α=0.32というタイトな音響状態になりました。また背面にはベーストラップをもうけ、各周波数の吸音率もバランスの取れた形となりました。
5.電源に関するケアを設計に盛り込む。
音響機材の電源となる回路にはすべて200V→100V、120Vのノイズカットダウントランスをかけています。また、各回路のアースはすべて直接地面に打ち込んでありますから、ノイズに関する電源ケアは完全だと思います。
PROSOUND掲載(2006.10)
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Fax:047-328-4631
交通:東京メトロ東西線・「原木中山」駅下車、徒歩5分。
受付時間:10:00~23:00/Office Closed : 日・祝
駐車場:5台
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