ピアノ室

半間南側に増築して広いピアノ室をつくる

藤山ピアノ教室 【関西営業所】

空間を有効的に利用するために

今回ご紹介するのは、ピアノ講師である藤山さん。

兵庫県西宮市に戸建住宅を購入することになったものの、
全体の間取りを考えると、ピアノ室は6帖+押入と床の間の和室空間を
割り当てる事しか選択肢がありませんでした。

親子そろってピアニストであるため、
レッスン用途だけでなくリハーサル室としての条件には、
どうしても巾の広い”ゆとりのある部屋”が求められます。

そこで、ちょうど屋根の付いている南側テラス部分を部屋に取り込み、
90cm巾の広いピアノ室を増築+防音工事ということで実現に至りました。

住宅の構造上、取ることができない耐力壁はそのまま残すという
やむを得ない間取りになりましたが、
90cm広がった空間はゆとり的にかなり大きな価値を発揮し、
増築成功に対してご満足いただける結果となりました。

それだけでなく、増築におけるメリットは音響的な性能アップにも繋がっているのです。

▶ポイントその1
防音上不利な引違い掃出し窓を、増築工事に伴い防音性能の高い「FIX+開き窓」に交換しました

▶ポイントその2
細長い部屋は響きが良くない事が多いですが、増築によって響きの良い部屋の形にしました

増築をしても外観を損なうことなく、統一のとれたデザインに仕上がっています。

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外観(工事前)

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外観(工事後)

 

遮音性能

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図面(工事前)

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図面(工事後)

外壁の前1m地点での遮音性能はD’-55~60等級

目安としては殆ど聴こえない程度で、
夏場だと虫の音の方がうるさく感じるほど小さな聴こえ方です。

また、増築部で改修した「FIX+開き窓」は、
窓前1m地点でD’-55等級とこちらも高い性能を確保しています。

 

自然素材の採用で豊かな響きに

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床フローリングは無垢のカリン材、壁には漆喰の塗り壁と、内装材には自然素材のものを採用。

音が濁る事がなく、むしろ心地よい粒立ちを感じられるクリアな響きを得られました。
時を経ることに風合いを変えてゆく質感も、自然素材ならではの味わい深さといえます。

 

お部屋に合わせた楽譜棚

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お嬢様は音大のピアノ科で勉学に励んでおり、2人分の楽譜・書物が大量にありました。
そこで楽譜サイズに合わせて楽譜棚を造り、ムダのない収納を確保しました。

お引渡しのとき、完成したピアノ室に対して、
「想像していた以上の素晴らしい空間になりました。
この先、使い込まれることでより活き活きとした部屋に変わっていくことでしょう」

完成した喜びと今後の暮らしへの期待を笑顔で語ってくださった藤山さん。

昼は奥様のピアノ教室、夜はお嬢様のレッスン室という「奏でる暮らし」を実現できた好例になりました。
 

 

 

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