6帖弱のスペースでピアノ室をつくる
ピアノ教室HAPPINESS
南側にはピアノ搬出入用を兼ねた大きなガラス戸と腰高窓をしつらえました。
濃いブラウンに塗装した無垢材の特製防音窓から明るい日差しを取り込みます。
箕浦さんのお宅は今までグランドピアノを置くスペースが取れず、
また、ご近所への配慮から消音装置付きのアップライトを使用し、
グランドピアノを弾く必要があるときは実家まで行くという、
少々不便な状況でした。
しかし、自宅で教えたり、夜間も演奏できる場所が欲しいということで、
半屋外のガレージスペースを音楽室にすることにしました。
防音性能も明るさもしっかり確保
ビルトインガレージだったスペースを改修し、
防音性能を確保しつつ、室内に明るい光を取り入れられるようデザインしました。
「道路面の壁には、窓をしっかり設けて採光も十分です。
この場所がガレージであったとは想像がつきません…。」
と箕浦さん。
遮音性能は、
窓前1m道路面において「D’-50等級」で、
ピアノの音が小さく聞こえますが、離れるとほとんど聞こえません。
道路を歩く人はピアノ音にほとんど気付かないようです。
また、外壁前1m隣家面において「D’-55~60等級」で、
隣家とは近接していますが、隣家が窓を閉めていれば
深夜でもまったく聞こえません。
狭いながらも明るく落ち着いた部屋へ
室内は、濃いめのブラウン系ベースの、落ち着いたデザインで統一。
床フローリングはピンカドの無垢材、窓の額にも天然木を使用し、
品格と重厚さを演出しました。
また、ニッチ(壁の一部が凹んだ小さなスペース)を作り、
コンパクトな空間の中に趣向を凝らしています。
ちょっとした工夫が部屋に彩りと安らぎを与えることで、
居心地のよい空間へと変わっていきます。
自宅に自前のピアノ室ができました
「これまでは外で教えていましたが、やっと自前のピアノ教室を
持つことができました」と箕浦さん。
都心に近く、地価が高い住宅地にピアノ教室を開くのは決して
簡単なことではありません。
ですが、入念に音響設計を行えば、防音性能をしっかりと確保しつつ、
コンパクトかつ響きの良い空間へと近づけることが可能です。
今では家事などの合間に、夜中に、本番前の入念な練習をはじめ、
コンディションの調整などが周囲を気にせず心おきなく
出来るようになったといいます。
実家から搬入したピアノを弾きながら、
「よく吟味して手に入れた愛着のあるピアノですので、
それに相応しい環境で響かせてあげたいと思っています。」
と喜びを語ってくれました。
※ピアノ教室HAPPINESSについてはこちら
(ピティナ・ピアノ教室紹介ページへ)
他の事例も見る
ご相談はこちらから
- 住宅用ピアノ室等
- アコースティックデザインシステム
- 03-3239-2021
- 関西営業所
- 06-7492-9233